解 説
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昭和48年8月に発売した初段SQ38Fから数えて38シリーズ4代目にあたる管球式ステレオインテグレーテッドアンプ。
当社にて内部のクリーニング、端子磨き、バイアスチェック、接点復活、ショックテスト、リレー交換、エージング済みです。
プリアンプ部は、イコライザー回路とトーンコントロールを兼ねたフラットアンプ回路によって構成されており、それぞれの回路を十分に練り上げる事で、特性改善を図っています。
イコライザー回路には、全帯域にわたる低歪率特性と優れた安定性が得られる2段P-K・NF方式(2段目のプレートから初段のカソードへ吹き感をかける方式)を採用しており、さらに中高域における耐入力特性の改善のために出力段の電流を増す動作点に設定しています。
パワーアンプ部の出力管には、内部抵抗が低く、裸特性が優れた3極管の50CA10にABクラス動作をさせています。また、この球の持つ性能を引出すため、出力トランスには新しく設計し直したものを採用しています。
機構面は全面的に検討し直しがされており、信号経路の単純化やプリント基板化を採用することで、特性の改善と安定性の向上を図っています。
さらに、出力回路のスピーカー切換やインピーダンス切換を排除し、余分なスイッチの接点通過によって生じる音質劣化を防いでいます。
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❐外装 | 多少の使用感はあるものの年代などを考慮しますと状態は良好です。
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❐動作 | メンテ済み、動作異常なし
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❐付属品
| 各種真空管
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仕 様
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方式 |
管球式ステレオインテグレーテッドアンプ |
連続実行出力 |
30W/30W(8Ω、4Ω)
25W/25W(16Ω)
25W+25W(8Ω、両ch動作、50Hz〜15kHz) |
周波数特性 |
30Hz〜40kHz -1dB(8Ω、1W) |
入力インピーダンス |
Phono1、2:50kΩ
Tuner、Aux1、2、Monitor1、2:100kΩ |
ダンピングファクター |
16以上(8Ω、1kHz) |
使用真空管 |
50CA10:4本
6AQ8:2本
6267:2本
12AX7:3本
12AU7:1本 |
電源電圧 |
AC100V、50Hz/60Hz |
外形寸法 |
幅440×高さ162×奥行343mm |
重量 |
20.1kg |